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感謝

長女は子供のころから結構重症なアトピーで、近所の皮膚科から大きい病院の皮膚科まで、いろんな病院に通いました。

なるべくステロイドを付けたくないとは思いつつ、なんかやっぱり今の皮膚科のお医者さんではステロイドを嫌がること自体が無知の証明みたいに言われて、ステロイドもらって、嫌だなぁと思いながらつけては止めて(勝手にやめたのは無知の証明💦)悪化しての繰り返しでした。

小学校5年のころ、ある漢方の先生を紹介していただきそこに通うことになり、結果としては4年間辛抱強くそこに通ったおかげで今は(皮膚科の先生によれば典型的なアトピーが“治った”人の肌だそうですが)良くなってお化粧もできます。

その先生は、アレルギーだけではなくほかの病気も治すという触れ込みで、事実現代医学ではもう手の施しようがないと言われた人、現代医学治療を嫌がる人でいつもクリニックはいっぱいでした。
ネットでは色々悪口を書かれていますが、私は心から信頼していいと言われることは何でもしました。
初めての診察の時、娘の脈を診て『これは大変だ、時間がかかりますよ』と言われ、それなのに何故か『きっと治る』と思えたときのあの感覚は今でも覚えています。
でも、私以外の私の周囲の人たち(夫でさえも)はマユツバと思っていたらしく、実家の母が癌になった時、抗がん剤の副作用が少しでも軽くなればと勧めても行きませんでしたし、ムズムズ足症候群の姑もほかの漢方医には行きましたがこちらは行きませんでした。(行ってれば今もう少しよくなっていたと私は信じてます)
まぁ、確かに変わったお水飲んだり、鍼を刺して葉っぱと繋いで葉っぱから“気”をもらうと言ったり、その葉っぱも人によって違うと言われたり、ヘンだと言われればヘンでしたが。
それでも、娘のアトピーが良くなったのは事実です。

友人のマコちゃんのお母様は癌に罹って、やはり現代医学の治療はお年のこともあり辛いのでこの病院での漢方治療でQOLの維持を選び、結局は83歳で亡くなりましたがこの進行具合で普通の生活をなさっていたのはすごいことですと、最後に罹った病院のお医者さまはおっしゃっていたそうです。

そのマコちゃんから昨日、先生の紹介でサプリを買っていた会社から先生が亡くなったと言われた、と電話がありました。

検索してみると、先生は2月28日に亡くなっていました。
入院先の病院で亡くなったとありましたが、病名は分かりません。
ただ、お知り合いだったらしい嶌信彦さんのブログによると、2~3年前から体調を崩しがちで診察も副院長先生に任せることが多くなり、昔は色々な場所へ薬草の採集にいらしていましたがそれも最近はいらっしゃらなくなり、と、お元気がなかったそうです。
南の島でマラリアに感染した、と伺ったこともあります。
いろんなことが重なって、お疲れになったのでしょうか。
クリニックも6月いっぱいで閉院だそうです。

娘がもうこれで来なくていいですよ、と言われた時『もしまた悪くなったら診ていただけますね』と伺うと『もちろんです、でも悪くはならないと思いますよ』とちょっとむっとしたようにおっしゃいました。
診察室を出て、待合室で嬉しくて泣きました。

谷先生、ありがとうございました。
本当に本当に心から感謝しています。
あれ以来お目に掛かることなく、過ぎてしまいましたが、御恩は決して忘れません。
ご冥福をお祈りしています。合掌。
Commented by りぼん at 2015-06-03 01:37 x
誰が何と思おうと、もなかさんは谷先生を信じ続け、
そして、どんなに感謝してらっしゃることか、
もなかさんの思いがひたひた胸に迫り、
それだけに、既にご逝去されていたことを知って、
もう二度とありがとうございましたと直接言えなくなってしまったことのやるせなさ?切なさ?申し訳ないお気持ち?等、きっと散り乱れる思いでいらっしゃるのでしょうね
同じ思いの元患者さんやそのご家族が、きっとたくさんいらっしゃることでしょうね
でもだからといって、わざわざ会いに行ったりお手紙出したりなんてことはしませんものね
もう二度と会えない、となってから、あ~お会いしておくんだった、と思うことが段々増えてきました。
でも、亡くなってみないとそこまで気が回らないので、嗚呼人生ってやつは・・・としみじみ思ってしまいます。

谷先生のご冥福をお祈り致します。
Commented by yuming0117 at 2015-06-03 16:37
りぼんさま、コメントありがとうございます。
あのころは、正直いろんな人からアレしてみたら、あの先生がいいんじゃないとかもう色々言われ好意からだとは分かっていても私は疲れていたと思います。
子供がアレルギー体質になったのも母親のせい、みたいにも思っていましたし。
確かに、初めての診察の時信じられると思ったのは本当ですが、そう思わずにはいられない、何かに頼りたいと言う気持ちもあったと思います。
4年と言えば短い時間ではないですし、途中効き目が表れない時期もありましたが、なんででしょうか、行くのを止めようとは思わなかったんです。
これもご縁でしょうか。能力から言えばほかにも直してくださる先生はほかにもいらしたと思いますが、娘は谷先生とご縁があったのでしょう。
ほんとにね、たとえば実家の父はよろよろながらも生きていますが、それでも昔のように会話はできません。
向こうが気の向いたときにしてくる質問のこちらが答えるだけで。
生きていても手遅れってこともあるんですよね。
なんかね、今、谷先生には、先生ご自分のことにまで手が回らなかったんですか、しっかりしてください、と言いたい気持ちです。
by yuming0117 | 2015-06-02 15:24 | 健康 | Comments(2)

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