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ついに還暦を過ぎました、が、 まだまだジタバタ  B型山羊座のもなかです。


by yuming0117
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無題


金曜日、姑と乗ったタクシーの運転手さんは声の出ない人だった。

先に乗り込んだ姑の目には止まらなかったようだが、私の座った目の前にはその旨を書いた紙が貼ってあった。
道理で、乗りこんだ時のお辞儀や手の振りが大きかった。
声が出ない分、身振りで示さなくてはならないのだ。

でも、姑にはその動作は見えず『愛想がないわね』と小さい声で私に言った。
私が張り紙を手で示すと『あ』と気まずそうな顔をした。

それが聞えたのかどうなのか、運転手さんは手で張り紙を指し示した。
『はい、読みましたから分かりましたから』私はいたたまれない気持ちだった。

その後も、道順を説明するたびに大きく手を振って深く頷く。
そんなにしなくてもいいですよ、と言いたくなった。
下りる時、『私の父も20年以上前に喉を取りましたけど、今も元気です(元気ではないけど・笑)』と言いたかったけど、余計な御世話のような気もして結局は言えなかった。

これが私と姑だったからこんな会話で済んだけど、酔客などには『態度が悪い』と怒られ酷い目にあったこともあるんじゃないだろうか。

客の立場だったが実家の父も声が出ないことでイヤな思いをしたことがあった。
友達と飲んでタクシーで帰ろうとした時、もちろん親切心でその友達が『この人声が出ないからよろしく』と運転手に頼んでくれた。
声が出ない(しゃべれない)=耳が聞こえない、と勘違いした運転手がどうせ聞えないんだから、と大声で『あ~あ、お仕舞いに○んぼ乗せちゃったよ、縁起でもない』と言ったそうだ。
怒った父はそのタクシーを乗り捨て、別のタクシーを拾って帰って来た。

客はタクシーを乗り捨てられるけど、運転手さんは客に下りろとは言えないからね。

人間と言うのは時に、酷く残酷になるものだ。

そんなこんなで、色々父のこと考えてしまってちょっと気の重い週末でした。
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Commented by ells at 2010-04-26 22:48 x
私だったら、ぶん殴ってやるわっ!!!
もなかさんのお父様は紳士なんですね。

何だかねぇ、あまりに人間として残念過ぎる人が
多くてがっかりします。
Commented by 真理 at 2010-04-27 09:19 x
障害(障碍?)を持つことは、健常者の中にあって不便であることは否めない事実です。
けれども、決して不憫なわけではない、とは「五体不満足」の著者である乙武氏の言葉。
わたしもそう思います。
周囲がみんなどこかに障害を持っていたら、それが当たり前だから不便ですらなくなるんだけれどもね。

ただ、生まれつきではない中途障害者の場合、色々な意味で、心にも超えなければならない障害を持ちます。
それは障害を持ってしまった自分を受け入れる、ということ。
人間の心には大小の差はあれ、差別の気持ちってあると思う。
単なる区別は、いつの頃からか(多分、社会性が出来る頃から)差別へと形を変えます。
多くの人は自分が障害を持つことによって、その意識と初めて向き合うんじゃないんだろうか。
差別意識の強い人は、自分の障害を受け入れることにとても苦労します。
わたしは、障害の程度が軽いこともあるからあんまり気にしなかったけど・・・やっぱり社会の無理解には今でも怖気づいていますよ、これでも(笑)

タクシーの運転手さんは、ご自分の障害を乗り越えていらっしゃると思います。
大丈夫。

Commented by もなか at 2010-04-28 12:06 x
☆ellsさま
コメントありがとうございます。
それに一緒に怒ってくださって(笑)
でも、父は全然紳士なんかじゃなくて普段なら、怒りっぽく相手をやりこめるのが大好きです。
この時は、どうだったんでしょうねぇ。
出ない声で怒鳴りつけたのか、何も何も言わずに下りたのか。
今となってはもう父に確認することも難しくなりました。

これが本当に耳の聞こえない方であっても、絶対言ってはいけないことですよね。
Commented by もなか at 2010-04-28 12:17 x
☆真理さん
コメントありがとうございます。

私は受容する本人をそばで見ている子供(年齢はもう大人でしたけど)だったわけですが、それでもやっぱり本人の不自由や無念は多分全然分かってなかったと思います。
特に、父の場合他に場所はあるのに何故『この人の声』なんだ?と思うほど、声を失うことは苦痛だったと思われるので。
そして、このことが父の自分の運命にに対するへの呪詛(大げさ?笑)の気持ちを強くしました。
仰る通り、父は障碍に対する差別意識は強かったと思います。
結局父は自分の身に起こったことを一切受容しないで死んで行くんだな~と最近思います。
ヘンなコメントでおまけに奥歯に物の挟まったような言い方でごめんなさい。
でも、真理さんのコメントで色々考えさせていただきました。
ありがとうございます。
Commented by 真理 at 2010-04-29 12:22 x
わたしこそ言葉足らずなコメントで、もなかちゃんが気分を害されたのではないか?と思います。
ごめんなさい。
Commented by もなか at 2010-04-29 13:12 x
☆真理さん
とんでもないです。
ごめんなさい。これが文章の難しいところですね。
口調とか表情とか見ていただければ起こらない行き違いが生まれてしまいます。
ヘンに同情するのは却って失礼とかご本人は前向きになっておいでだとか、そういうことは分かっているつもりなんですけど、やっぱり私は声が出ないと言うことには対しては他の障碍に対するより余計な思い入れをしてしまうんですね、きっと。
それがまた、父の人生、今の父などに思いをはせるきっかけになってしまって、あんな感傷的なコメントになってしまいました。

全然気分なんか害していません。
私の方こそ、ごめんなさい。
by yuming0117 | 2010-04-26 15:32 | 思うこと | Comments(6)