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忙しいっ② (6/5の続きです)

4月22日に肺炎で入院してから、父の状態については主治医から二度の説明があった。
元気になりつつあるように見えた二度目の説明の頃も、状態は決して楽観できず退院は早く見積もっても
2~3か月先、と言われていた。
その父が突然『退院できることになった』と言い出せば、そりゃ母は慌てる。
まして、どの看護師さんもそれは聞いていないと言うし。
その日、実家に母と夕飯を食べに行ってくれた下の妹(以下R)に『パパ、頭がおかしくなっちゃった』と嘆いたのも無理はない。
母はその数日前、別の医師からあるショックな知らせを受けていたのだ。

父は先週、肺に溜まった水の穿刺を受けた。
肺炎の数値は良くなりつつあるのに、胸の影がどうしてもなくならない原因を探るためだ。
入院中の病院には呼吸器科がないので、呼吸器科がある近くの病院へストレッチャーのある車で運び
痰と胸水を検査をしてもらい、今は結果を待っている。

検査には上の妹(以下K)と母が付き添った。
検査室から出てきた医師が手にしていた、採取したばかりの胸水には明らかに血液が混ざっていた。
医師は母とKに『ここで言うべきことではないのですが、肺結核か肺がんでしょう』と言ったそうだ。
まったく検査をしていない段階で、採取した血液を見ただけでそこまで断定的なことを患者の家族に話す医師というのはナンナンダ!と思うが、それだけその血液は深刻な病状を表していたのだろう。

痰のサンプルは二度分必要なので、翌々日Kがまたサンプルを持って行くとその医師から『痰の検査は10日ほどかかりますが、8日に胸水の結果が出ますのでとりあえずそれを先に聞きにいらしたらいかがですか』と言われた。
二度の説明で今の病院の主治医からは『ほぼ肺結核ではないと思っている、肺結核となれば投与する抗生物質も変わってくるので一応検査はするが、肺結核を否定するための検査だと思って欲しい』と言われていた。
それを踏まえて検査病院の医師の話を聞くと、残る可能性は肺がん、ということになるではないか。

最悪の事態を考え、母にはすべての結果が出揃ってから話すほうがいいということになり、8日の結果は私たち姉妹だけで聞くことになった。
8日に話があることも話さないでおこうと。

もちろん父はそんなことは知る由もなく、一か月以上になる仰臥生活で衰えた筋肉を鍛えるためリハビリも始めている。
支えてもらって杖をついてだが、歩くようにもなった。
酸素吸入器も外れた、抗生物質の点滴を中止してもリハビリで多少無理をしても前のように高熱を出したりもしない。

確かに、何も知らない父にしてみればそろそろ、と期待しても不思議はない状況にはなっていた。
それにしても、期待が大きくなったからと言って『退院することになった』などという発言、どこから出たのか、
不思議だった。

まだまだ続くので、ここで二度目の休憩です。
by yuming0117 | 2009-06-06 12:04 | Comments(0)

還暦過ぎた夫婦の日々         


by yuming0117
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