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それで何か思ってももう伝えられないだけ

小沢健二が好きなわけではないのだが“buddy/恋しくて”というCDを一枚だけ持っている。

(“恋しくて”は最後の最後ですが、我慢して聴いてみてください)

私が初めて“恋しくて”を聴いたのがいつどこでだったのか、もう全然覚えていない。
でも、この一節がただもう悲しくて頭から離れなくなって、思わずCDを買ってしまったのは覚えている。

♪ それで何か思っても もう伝えられないだけ

好きな人と別れた切なさを、これ以上に表現してる言葉ってあるだろうか。

ずっと男の子はオザケンが嫌いなんだと思ってきた。
別にリサーチしたわけじゃなく、ただ漠然と。
でも、長女の大学時代の友達で音楽のサークルに入ってる男の子たちはみんなオザケンが大好きだったそうだ。
そんな男の子と話していて『うちには一枚だけCDがある、母親が“恋しくて”が好きで買ったらしい』と話すと
『お母さん、いい趣味してるね』とのお言葉v(^^ゞ
“buddy” のカップリングとして入っているこの曲、オザケンファンの間では隠れた名曲として有名だとか。
それが分かるお母さん、すごいね、オザケンマニアだねってことで(違うけどね・笑)
いや、聴いてきた音楽の量は若い男の子より全然多いから。
ちょっと聴く耳はあるつもりよん。

で、娘たちも埋もれていたこのCDを聴くようになった。

今朝、久しぶりに次女がこの歌を聴いていたのでそんなこんなを思い出した。
そして、ふと思った。
これは恋人に限ったことじゃないよね。

去年、お母様を亡くされた友達が『ちょっと面白い話聞いたり、母に似合いそうなブラウス見つけたりすると、あ、ママに教えてあげようって思っちゃうのよ、で、あぁ、もういないんだと思うと滂沱と涙が出てね、それが怖くてしばらくは外を歩けなかったの』

そうか、そうなのかな、そうなんだろう、きっと。
で、私は?

そう思いながら聴いていたら、わけの分からない涙が止まらなくなった。
by yuming0117 | 2009-02-21 14:57 | 音楽 | Comments(0)

還暦過ぎた夫婦の日々         


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