ターコイズブルーとレモンイエローの髪の毛
2011年 07月 21日
大型で強い台風6号が発生し、四国や東海地方に大雨を降らせた。
被害を受けた皆様にはお見舞い申し上げます。
子供のころ、普段でも洋服を畳んで枕もとに置いて寝ていたものだったけど、台風の時には大きめのスカーフに下着やらブラウスやら包んで置いておいて、いつもは閉めない雨戸を閉めて、それが子供の台風への備えだった。
そのスカーフの柄を思い出して、それから子供の頃の服装など思い出して。
母という人は多分おしゃれでセンスも悪くなかったんだろうと今となっては思う。
子供のころの記憶の中の母の服は、今思い出してもなかなかいい線いってたような気がする。
ただ、そのセンスというのがどうも平凡が嫌いで人と同じものは我慢がならないというテのセンスだったようで。
なんとなく、ママの着ているものはよそのママとは違うなぁと子供心に思ったし、似たような格好してくれないかなぁとも思った。
そのセンスで選ぶ子供に着せる服も、目立たないことが何より大事な娘には結構迷惑なこともあったのだ。
実際よく『その服、ヘン』て言われたし。(苦笑)
私これでも『い~だ、こっちの方が可愛いんですぅ』と言えるタイプじゃなかったし。
幼稚園の頃、毛糸の帽子のてっぺんから長い三つ編みが二本垂れている帽子が流行ったことがあった。(うちの幼稚園だけ?)
その頃私はショートカットで長い髪の子がすごく羨ましかったんだよね。
幼稚園のお友達の何人かは、焦げ茶とか白とか黒とか、自分の髪の毛に見える(と私には思えた)帽子をかぶっていて、常々三つ編みいいなぁと思っていた私はせめて帽子でその気分を味わいたいと思ったのか、母にその帽子を買って欲しいとせがんだ。
あんなの可愛くないだのなんだの否定的なやり取りがあったのち、どういう経緯で買ってくれることになったのか、母がその帽子を買ってきてくれて、はい、と見せられたのがナ、ナント目にも鮮やかなターコイズブルーの帽子とレモンイエローの帽子だったのだ。
ゑ?何これ?全然自分の髪に見えない。
こんなのかぶってたらコバヤシケイコちゃんに、もなかちゃんの髪の毛ヘンな色、っていじめられちゃうよ。
あら、金髪よって言えばいいじゃない。
ふえん(・_;)そんな無理だよ。
でも、しょうがない、じゃ私は黄色の方にして。
黄色じゃないの、レモンイエロー!
ちなみに妹(上の・下の妹はまだ赤ん坊だった)はどっちが欲しかったのか知らない。
でも、妹は色が白いからターコイズの方が似合うとかなんとかそんな会話が記憶にあるから、好きかどうかは別にして妹はターコイズの方を被っていたんだろう。
確かその頃妹はボーイッシュ一直線の好みだったから、そもそも姉に付き合わされた三つ編みの帽子なんてもの自体が迷惑だったかも知れない。
結局その帽子は、もともと母の好みに合わなかった上に三つ編みに見えたいという私の望みも叶えず、たいして被らないまま流行りも終わり、たいして被らないまま引退したのだった。
それにしても、3歳の娘にベージュのアストラカン(ニセ)のコートや深緑のワンピースを着せてた人がなんでまたあれに限ってターコイズブルーやレモンイエローだったんだろう。
彼女にしてみれば、せっかく被るのに髪の毛と同じ色じゃつまらないでしょ、全然違うからおしゃれなんじゃないの、ってところか。
それに、流行ってるからって娘がケイコちゃんやしぃちゃん(仲が良かったお友達です)の真似なんて、彼女のプライドが許さなかったのかも(笑)
でも、いまどきそれこそレモンイエローやターコイズブルーやどっピンクのウィッグを付けて歩いてる若い子を見ると、母のセンスは随分先端(すぎる)をいってたとも言えるのかなぁなんて思ったりもして。(笑)
母は母のセンスで娘に可愛いカッコさせてくれてたのはよく分かる。
それが娘の生きてる子供社会ではちょっと迷惑だったこともあったけどね。
件のスカーフは、上の妹と私で色違いのおそろい。
ウール素材で一枚はロイヤルブルー、一枚は黒。
中原淳一(それいゆの表紙描いてた人)の絵みたいな顔したお人形がいろんなファッションで描かれていると言う柄でした。
マッチ売りの少女ごっこにも、眠れる森の美女ごっこにも派手過ぎて使えなかったのよねぇ。
でも、洋服を畳んで枕もとに置いておくと言うしつけは大事だったなぁと思う。
親が口うるさくそれを言ったのは、空襲を経験してたからだろうなぁ。
『洋服持って逃げないと、逃げた先でパジャマのままよ』って母の実感なんだろう。
娘たちは伝わってないなぁ。
そこは母として、反省。
被害を受けた皆様にはお見舞い申し上げます。
子供のころ、普段でも洋服を畳んで枕もとに置いて寝ていたものだったけど、台風の時には大きめのスカーフに下着やらブラウスやら包んで置いておいて、いつもは閉めない雨戸を閉めて、それが子供の台風への備えだった。
そのスカーフの柄を思い出して、それから子供の頃の服装など思い出して。
母という人は多分おしゃれでセンスも悪くなかったんだろうと今となっては思う。
子供のころの記憶の中の母の服は、今思い出してもなかなかいい線いってたような気がする。
ただ、そのセンスというのがどうも平凡が嫌いで人と同じものは我慢がならないというテのセンスだったようで。
なんとなく、ママの着ているものはよそのママとは違うなぁと子供心に思ったし、似たような格好してくれないかなぁとも思った。
そのセンスで選ぶ子供に着せる服も、目立たないことが何より大事な娘には結構迷惑なこともあったのだ。
実際よく『その服、ヘン』て言われたし。(苦笑)
私これでも『い~だ、こっちの方が可愛いんですぅ』と言えるタイプじゃなかったし。
幼稚園の頃、毛糸の帽子のてっぺんから長い三つ編みが二本垂れている帽子が流行ったことがあった。(うちの幼稚園だけ?)
その頃私はショートカットで長い髪の子がすごく羨ましかったんだよね。
幼稚園のお友達の何人かは、焦げ茶とか白とか黒とか、自分の髪の毛に見える(と私には思えた)帽子をかぶっていて、常々三つ編みいいなぁと思っていた私はせめて帽子でその気分を味わいたいと思ったのか、母にその帽子を買って欲しいとせがんだ。
あんなの可愛くないだのなんだの否定的なやり取りがあったのち、どういう経緯で買ってくれることになったのか、母がその帽子を買ってきてくれて、はい、と見せられたのがナ、ナント目にも鮮やかなターコイズブルーの帽子とレモンイエローの帽子だったのだ。
ゑ?何これ?全然自分の髪に見えない。
こんなのかぶってたらコバヤシケイコちゃんに、もなかちゃんの髪の毛ヘンな色、っていじめられちゃうよ。
あら、金髪よって言えばいいじゃない。
ふえん(・_;)そんな無理だよ。
でも、しょうがない、じゃ私は黄色の方にして。
黄色じゃないの、レモンイエロー!
ちなみに妹(上の・下の妹はまだ赤ん坊だった)はどっちが欲しかったのか知らない。
でも、妹は色が白いからターコイズの方が似合うとかなんとかそんな会話が記憶にあるから、好きかどうかは別にして妹はターコイズの方を被っていたんだろう。
確かその頃妹はボーイッシュ一直線の好みだったから、そもそも姉に付き合わされた三つ編みの帽子なんてもの自体が迷惑だったかも知れない。
結局その帽子は、もともと母の好みに合わなかった上に三つ編みに見えたいという私の望みも叶えず、たいして被らないまま流行りも終わり、たいして被らないまま引退したのだった。
それにしても、3歳の娘にベージュのアストラカン(ニセ)のコートや深緑のワンピースを着せてた人がなんでまたあれに限ってターコイズブルーやレモンイエローだったんだろう。
彼女にしてみれば、せっかく被るのに髪の毛と同じ色じゃつまらないでしょ、全然違うからおしゃれなんじゃないの、ってところか。
それに、流行ってるからって娘がケイコちゃんやしぃちゃん(仲が良かったお友達です)の真似なんて、彼女のプライドが許さなかったのかも(笑)
でも、いまどきそれこそレモンイエローやターコイズブルーやどっピンクのウィッグを付けて歩いてる若い子を見ると、母のセンスは随分先端(すぎる)をいってたとも言えるのかなぁなんて思ったりもして。(笑)
母は母のセンスで娘に可愛いカッコさせてくれてたのはよく分かる。
それが娘の生きてる子供社会ではちょっと迷惑だったこともあったけどね。
件のスカーフは、上の妹と私で色違いのおそろい。
ウール素材で一枚はロイヤルブルー、一枚は黒。
中原淳一(それいゆの表紙描いてた人)の絵みたいな顔したお人形がいろんなファッションで描かれていると言う柄でした。
マッチ売りの少女ごっこにも、眠れる森の美女ごっこにも派手過ぎて使えなかったのよねぇ。
でも、洋服を畳んで枕もとに置いておくと言うしつけは大事だったなぁと思う。
親が口うるさくそれを言ったのは、空襲を経験してたからだろうなぁ。
『洋服持って逃げないと、逃げた先でパジャマのままよ』って母の実感なんだろう。
娘たちは伝わってないなぁ。
そこは母として、反省。
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by
真理
at 2011-07-23 11:28
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似たような経験をしました(笑)
母は子供社会の流行ものなど、全く眼中にない人で、わたしはいつも周囲の誰とも違う恰好をさせられていたものです。
今思えば、キャラクターの描かれたズックなんか、どうして欲しかったんだろう?と思うけれど・・・提灯スリーブとかね(笑)
でも、みんなと一緒っていう気持ちが、幼いわたしにはあったのですね。
それをことごとく摘み取ったのが母でした。
そのくせ、誰とも違う子になったら、「あなたはなぜ、みんなと一緒のことが出来ないの?」って・・・おいっ!(爆笑)
母は子供社会の流行ものなど、全く眼中にない人で、わたしはいつも周囲の誰とも違う恰好をさせられていたものです。
今思えば、キャラクターの描かれたズックなんか、どうして欲しかったんだろう?と思うけれど・・・提灯スリーブとかね(笑)
でも、みんなと一緒っていう気持ちが、幼いわたしにはあったのですね。
それをことごとく摘み取ったのが母でした。
そのくせ、誰とも違う子になったら、「あなたはなぜ、みんなと一緒のことが出来ないの?」って・・・おいっ!(爆笑)
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もなか
at 2011-07-23 21:24
x
真理さん コメントありがとうございます。
あぁ、キャラクターのズック!私も思い出あります。
これも散々頼んで買ってもらえなくて、遂に買ってもらったのが白の“101匹ワンちゃん”柄という、ほぼフツーの運動靴で(笑)
子供が思っていたソレとは似ても似つかないソレだった点ではニット帽と同じ展開でした(笑)
大きくなってからは、人と同じはイヤという気持ちは多少理解できるようになったけど、やっぱり小さい時はあまりみんなと違うのは生きにくいもので。
私はこんな平凡な人間になりましたが、それは母を反面教師としてたからじゃなかろうか、と今では思ったり(笑)
あぁ、キャラクターのズック!私も思い出あります。
これも散々頼んで買ってもらえなくて、遂に買ってもらったのが白の“101匹ワンちゃん”柄という、ほぼフツーの運動靴で(笑)
子供が思っていたソレとは似ても似つかないソレだった点ではニット帽と同じ展開でした(笑)
大きくなってからは、人と同じはイヤという気持ちは多少理解できるようになったけど、やっぱり小さい時はあまりみんなと違うのは生きにくいもので。
私はこんな平凡な人間になりましたが、それは母を反面教師としてたからじゃなかろうか、と今では思ったり(笑)
by yuming0117
| 2011-07-21 08:08
| おしゃれ
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Comments(2)